「年齢を重ねても、自然と人が集まる人」と、「気づけば周囲から人が離れていく人」。その違いは、話の面白さや人脈の広さだけにあるわけではない。長く付き合うほど、その人が相手をどう扱っているかは伝わるものだ。自分の話ばかりしていないか、相手の気持ちを置き去りにしていないか。では、年をとってから「人が寄りつかなくなる人」に共通する特徴とは何なのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の内容をもとに、その考え方を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「人から距離を置かれる人」には理由がある
「最近、昔からの友人から連絡が来なくなった」「家族といても、どこかよそよそしさを感じる」
年を重ねるなかで、そんな寂しさを抱く人は少なくない。
もちろん、人間関係が変わる理由は一つではない。
仕事や住む場所、家族の状況が変われば、会う機会が減ることもあるだろう。
ただ、気づかないうちに人が距離を置くようになる人には、共通する特徴がある。
それは、自分のことばかりを気にかけ、相手への関心や敬意を失ってしまうことだ。
自分の苦労や不満、昔の自慢ばかりを話していないか。
相手の話を聞くより、自分の話をわかってもらおうとしていないか。
人は、自分を大切に扱ってくれる相手のそばにいたいと思うものだ。
だからこそ、誰かとよい関係を続けるには、自分の都合だけでなく、相手の気持ちにも目を向ける必要がある。
「よりよく生きる」ことの意味を改めて考える
そのヒントになるのが、次の考え方である。
より良く生きるということは、快楽主義的に生きることや、自分のことだけを気にかけて生きることではない。それは、自分だけではなく他人を気遣い、他人を尊重し、できるだけ人の役に立とうとすることだ。
おそらく、そうやって生きた結果として、名を残すことができるのだ。
つまり、「後世に名を残す」とは、意図的に何かを築き上げたり、残したりしようとするものではなく、自分の夢を先送りにせず、同時に他人に寛大で、親切で、人を助ける充実した人生を送ったことの帰結なのだ。
それは、他人と自分の両方を尊重し、それに基づいてきちんと線引きのできる人生だ。よりよく生きることは、求める価値のある目標だ。何より、それは十分に達成可能である。私たちには、それができる。
年齢を重ねるほど、「自分はこれだけ苦労してきた」「自分の考えのほうが正しい」と思い込みやすくなることがある。
しかし、その思いが強くなるほど、相手の話を聞く余裕は失われていく。
誰かのためを思って言ったつもりの言葉も、相手には押しつけや否定として届いてしまうかもしれない。
大切なのは、いつも相手に合わせることではない。
自分の時間や気持ちを守りながらも、目の前の相手を一人の人間として尊重することだ。
「今日はどうだった?」と相手の話に耳を傾ける。小さな助けに「ありがとう」と伝える。
自分と違う考えにも、すぐに否定せず耳を傾けてみる。
そんな小さな姿勢の積み重ねが、「この人にまた会いたい」と思われる関係をつくっていく。
人に囲まれた毎日は、特別な魅力や華やかな実績によって手に入るものではない。
自分のことだけでなく、相手の気持ちを大切にできるかどうか。
その姿勢こそが、これからの人間関係を豊かにしてくれるはずだ。






