株価が急落する局面で、ただ指をくわえて見ているだけになっていませんか? 相場の下落は、プロにとって利益を上げる絶好の機会でもあります。しかし、安易な判断は致命傷になりかねません。激動の相場を生き抜き、利益を最大化するプロの思考法とはどのようなものでしょうか?『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』をベースに解説します。

【プロが教える】株価が大きく動いたときに注目すべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「空売り」で失敗する人が陥る決定的な勘違い

株式投資において、利益を上げる方法は「安く買って高く売る」だけではありません。相場が下落している局面でも利益を狙える手法が存在します。それが「空売り」です。

しかし、空売りには通常の投資とは異なるリスクと戦略が求められます。今回は、相場の下落局面で生き残るための実践的な投資ノウハウについて解説します。

下落相場で利益を狙う「空売り」の基本と注意点

株式相場が不安定な時期や、特定の企業の業績悪化が見込まれる場合、プロの投資家たちは「ショート(空売り)」という手法を活用します。

制度信用取引ショートというのは、株を借りて売る「空売り(Short Selling)」を指し、株価が下がると利益が出る取引を意味します。しっかり内容を見て業績の悪化が持続しそうなのかを判断し、かつショートをとったとしても短中期に限り、深追いしないことも大切です。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

空売りは、手元にない株を証券会社から借りて売り、株価が下がったところで買い戻して返すことで、その差額を利益とする仕組みです。一見魅力的な手法ですが、株価が青天井で上昇した場合の損失は計り知れません。

そのため、企業の業績が本当に悪化し続けるのかを冷静に見極める眼力が必要不可欠です。さらに、利益が出たからといって欲を出さず、短中期的な取引にとどめて「深追いしない」という徹底したリスク管理が明暗を分けます。

目先の株価変動に振り回されない投資家の視点

投資をしていると、日々上下する株価のチャートにどうしても目を奪われがちです。しかし、そこには大きな落とし穴が潜んでいます。

ここで重要なのは、「単に株価の上下動を見て、判断すべきではない」ということです。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

株価が急騰したり急落したりすると、多くの個人投資家は「乗り遅れまい」と焦って買ったり、「これ以上の損は避けたい」と慌てて売ったりしてしまいます。

しかし、そうした感情的なトレードは、結果として高値掴みや底値での投げ売りにつながりやすいのです。プロの投資家は、画面上の数字の動きだけを見て売買のタイミングを決めることは決してありません。

変動の裏にある「ニュース」を読み解く力

では、株価が大きく動いたとき、私たちは何に注目すればよいのでしょうか?

株価が大きく変動するときは、単純に上下の動きだけで判断するのではなく、その背景にある新たな情報(ニュース)を慎重に分析することが重要です。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

株価の変動には、必ず何らかの要因が存在します。画期的な新製品の発表、経営陣の交代、あるいはマクロ経済の指標発表など、背景にあるニュースの真意を読み解くことが求められます。

そのニュースが企業の企業価値に長期的な影響を与えるものなのか、それとも一時的なノイズに過ぎないのか。そこを慎重に分析することで、初めて根拠のある投資判断を下すことができるのです。

株式投資の世界で長く生き残り、最後に勝つためには、表面的な価格の動きに惑わされず、その背後にある本質的な情報を見極める力が不可欠です。まずは日々のニュースに触れ、「なぜ株価が動いたのか」を考える習慣をつけてみてはいかがでしょうか。