現在JR沿いに建つ公営団地アメニティコート西明石(1号棟)の住所は兵庫県明石市和坂(かにがさか)123-5ですが、そこから国道2号線を挟んだ反対側の街区は兵庫県明石市和坂(わさか)2-15です。
また、和坂(かにがさか)の西端は西明石駅の東口ロータリーに面するエリアに重なっており、みなと銀行西明石支店が兵庫県明石市和坂(かにがさか)13-5という住所になっているなど、和坂(かにがさか)の住所を持つ店舗や住居がいくつも存在します。
読みは違うのに郵便番号は同じ
なぜこんな面倒なことに?
おまけに和坂(わさか)と和坂(かにがさか)、郵便番号も673-0012でまったく同じです。住所を漢字表記だけで登録するシステムであれば気にしなくてもよいかもしれませんが、読みがなを合わせて要求するシステムだったとしたら混乱することは必至です。
国土地理院最適化ベクトルタイトルをもとに著者作成(同書より転載) 拡大画像表示
もし住居表示の折に読みを変えなければ、あるいは逆にすべて「わさか」に変更していればこんなことにはならなかったのに、と思わなくはないわけですが、場当たり的などと言いはしましたけれど当時には当時の思惑というものがあり、最大限に調整した結果、このようになったのでしょう。
わざわざ街区符号を使って昔の町名を復活させようとする街があったように、人の住んでいない地域を使って伝統の「かにがさか」という名前を残そうとする地元の人たちの強い思いがここにもあったのではないかと思うのです。
日本語は漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットにアラビア数字とその表記に多くの文字種が混在する言語であり、これは世界でも珍しい部類に入ります。







