決算書や政治資金など、たくさんの数字が並んだ資料を見て、「結局、何にどれくらいのお金が使われているの?」と思ったことはないでしょうか。そんな複雑なお金の流れを、ひと目でわかるようにするのが「サンキー図」です。まだ見慣れない図かもしれませんが、実は企業や公的機関など、さまざまな場面ですでに活用されています。今回は書籍『サンキー図で「お金の流れ」が1秒でわかる 見るだけ決算書』から、実際の活用事例と、サンキー図が数字の理解に役立つ理由を紹介します。
サンキー図の活用事例
サンキー図は、棒グラフや折れ線グラフ、ボックス図などと比べるとまだメジャーではありません。そのため「本当に使って大丈夫かな?」「見る人が戸惑わないかな?」と、活用をためらってしまうこともあると思います。
もともとサンキー図は、「エネルギーの流量を表す図」として、工業などで使われてきた歴史があります。
(書籍『サンキー図で「お金の流れ」が1秒でわかる 見るだけ決算書』より)
ですが実際には、サンキー図は国内外の上場企業の決算説明資料や公的機関の資料でもすでに活用されているのです。そこで、この講義では実際のサンキー図活用事例を紹介します。「あ、意外とみんな使っているんだな」と実感してもらえるはずです。
「チームみらい」の活用事例
「政党の収支の見える化」のために、政治資金分野で活用されている事例を紹介しましょう。
画像出典:政党・チームみらい - みらいまる見え政治資金 https://marumie.team-mir.ai/o/team-mirai
チームみらいのサンキー図は、政党の収入と支出を見える化しています。
この図の力により、「難しくて不透明」なイメージの強い政治資金が、「誰でも直感的にチェックできるオープンなもの」に一変するはずです。
用語がわからなくても、会計がざっくりわかる
会計が初心者にとって難しい理由の1つに、「用語を知らないと、そもそも数字の意味がわからない」という問題があります。たとえば、ある費用がどこに分類され、どの数字に含まれているのかを理解するためには、ある程度の会計知識が必要です。そのため、決算書を読もうとしても、知らない用語が出てくるたびに立ち止まってしまい、なかなか全体像をつかむことができません。
しかし、サンキー図では次のように「どこに、どの項目があるのか」が視覚的に示されています。細かな用語や分類のルールをすべて覚えていなくても、お金がどこから入り、どこへ流れ、最終的に何が残ったのかを図の流れに沿って追うことができます。
キオクシアPLサンキー図
さらに、サンキー図なら「それぞれの項目が全体のどれくらいを占めているのか」も直感的に把握できます。通常の決算書では自分で数字を比較したり、割合を計算したりする必要がありますが、サンキー図では金額の大きさが「線の太さ」で表現されるため、細かな数字を追わなくても、それぞれの項目が全体に占める割合を視覚的につかむことができるのです。






