続いて、日本交通公社が毎年実施している「JTBF旅行意識調査」を見てみよう。過去1年間に一度も旅行をしなかった人に対して、その理由を尋ねた結果(旅行の阻害要因)は年代によって傾向が異なるという。
60代の理由(2024年)の1位は、「家計の制約」(27.5%)だった。2位は「ペットがいる」(25%)で10年前と比べて約4倍に増えている。3位は「介護しなければならない家族がいる」(22.5%)で、これも10年前に比べて倍近く増えている。※詳細は図解を参照
経済的な理由、ペット世話や家族の介護などが、60代で旅行を避ける原因となっていることがわかる。
一方で、「休暇が取れない」は2014年の29.5%→24年は16.3%へ大幅に低下している。旅行を妨げる要因が「時間」よりも「家計や家庭事情」へ変化している可能性がうかがえる。
※日本交通公社の調査資料などを基にAIを活用して筆者作成 拡大画像表示
また、先述の観光白書によると、70代以上は「健康上の理由」が旅行をしない理由の多くを占めている。少し前までアクティブシニアと呼ばれた人々も、年齢を重ねたことで心身の衰えを実感しているのだろう。








