ウェブメディアコンサルタントの東 香名子さん
「大丈夫です」は、日常のさまざまな場面で使える便利な言葉だ。一方で、意味が曖昧なため、相手を迷わせたり、そっけなく聞こえたりすることもある。「バズる表現」の専門家として、人の心を動かし、人間関係を円滑にする言葉を研究する東香名子さんが、感じよく伝える方法を教えてくれた。(ウェブメディアコンサルタント 東 香名子)
「大丈夫です」だけでは
気持ちが伝わりにくいことも
あなたは「大丈夫です」という言葉を、1日に何回使っていますか。「手伝いましょうか」と聞かれて「大丈夫です」、「疲れていませんか」と心配されても「大丈夫です」、「遅くなってすみません」と謝られたときにも「大丈夫です」。
とにかく便利な「大丈夫」という言葉。私たちは驚くほどいろいろな意味を「大丈夫です」の一言で済ませています。「結構です」というお断り、「問題ありません」という了承、「私は平気です」という意思表示、さらには「気にしないで」という相手への気遣いまで。さまざまな意味を一手に引き受けてくれる万能ワードだけに、深く考えず反射的に口から出てしまうのです。
しかし、便利だからこそ、こちらの気持ちが十分に伝わらなかったり、少しそっけなく聞こえたりすることがあります。
感じのいい人はどのように「大丈夫なこと」を伝えているのでしょうか。観察していると、「大丈夫」をまったく使わないわけではありません。その場で本当に伝えたいことを、もう一段だけ具体的な言葉にしています。
今回は、「大丈夫です」を場面ごとに分けて、感じのいい言い換えを紹介します。
「大丈夫です」と断るときは
好意まで断らないようにする
重そうな荷物を持っているとき、同僚から「持ちましょうか」と声をかけられたとします。
そんなときに「自分で持てるので」「お気遣いなく」という意味で使う「大丈夫です」。それだけでは、相手のせっかくの気遣いまでバッサリと断っているように聞こえることがあります。







