ウェブメディアコンサルタントの東香名子さん
エレベーターで上司と二人きり、初対面の人とのちょっとした空き時間――。「何か話さなきゃ」と焦るほど、言葉が出てこないことはないだろうか。長年、言葉遣いを研究してきたウェブメディアコンサルタントの東香名子氏は、感じのいい人には「雑談の始め方」に共通点があるという。気まずい沈黙を自然な会話に変える「最初の一言」とは。(ウェブメディアコンサルタント・コラムニスト 東 香名子)
「何か雑談しなきゃ」と
頭が真っ白に
エレベーターで居合わせた上司と二人きりになったとき、初対面の人とのちょっとした空き時間、会議が始まるまでの空白の時間……。「何か雑談しなきゃ」と頭が真っ白になってしまう人は少なくありません。
しかし焦って話しかけてみたものの、話が続かず余計に気まずくなってしまった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
私は、人々の心に響く「バズる言葉」について日々研究をしています。何げない文章で心を摑む人がいるように、感じのいい人はさりげない雑談をして、その場の雰囲気を柔らかくしています。
彼らは決して、面白い話題をたくさん持っているわけではなく、どんな場面でも使える「最初の一言の型」を持っているだけなのです。
「何か気の利いた話題を」と
思い込んでいる
そもそもなぜ、私たちは雑談を難しく感じるのでしょうか。雑談が苦手な人の多くは、「何か気の利いた話題を用意しなければ」と思い込んでいる節があります。
ですが、気を張れば張るほど、頭の中は真っ白になるという負のスパイラルにハマりがちです。結局、「暑いですね」「お疲れ様です」といった当たり障りのない一言で終わらせてしまいがちです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。しかし、そこで会話が止まってしまうと、気まずい沈黙が残るだけになってしまいます。感じのいい人は、話題そのものではなく「話しかけ方の型」を知っています。頭の中で「何を話せばいいのやら」とネタを探して焦ることはありません。
感じのいい人は、どんなふうに雑談をスタートさせているのか。具体的に見ていきましょう。







