「何度言っても、約束を守ってくれない……」と悩む親は少なくないだろう。じつは、子どもがルールを守れるようになるために、家庭でできる効果的な方法があるという。
ポイントは、何度も叱ったり、言い聞かせたりすることではない。では、「ルールを守れる子」の親がやっている習慣とは何なのか。『医師が教える 子どもの習慣50の基本』から一部抜粋してお届けする。(ダイヤモンド社書籍編集局)
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どうすればルールを守れるようになる?
○○流とか□□メソッドのようなカリスマ教育者による独自の方法論ではなく、広く客観的に有効性のある方法が研究されています。その1つが、張り紙法です(29)。
張り紙法とはおうちでの約束ごとを、家族全員が視覚的に確認できるように、はっきり大きな文字で書いた紙を貼っておく方法です。
たとえば、
・食事中はスマホやタブレットも見ない
と、A4の紙に大きく印字または手書きして、みんなが見えるところに貼っておきます。この約束ごとは全員が守るものなので、大人も食事中はスマホをいじりません。
家族みんなでルールを守る
ルール内容についてはあらかじめ、親子で話し合うのもよいですね。
ルールを記すときは子どもが乳幼児でも、小学校の低学年でも、漢字で書いて大丈夫です。読み上げれば、すぐに読めるようになります。
よくあるのが「学校からの帰宅後、宿題をやったあとゲームをする」といったルール。この場合、子どもの発達にもよりますが、7歳くらいからはインセンティブをつけるのも効果的です。張り紙にするならこんな感じでしょうか。
・宿題を終えてからゲームをする
・1日のゲームは30分まで
・約束を守れたら1ポイント
・15ポイントたまったら駅前のガチャ1回
一度ルールを決めて張り紙をしたら、例外はなしです。「今日は特別に……」などといい出すと、みんなが自分のやりたいことを主張しだして張り紙作戦はたちまち崩れます。
発達特性があって、ルールを守るのが苦手。どうすればいい?
発達特性のある子どものなかには、ルールを守るのがとても苦手な子もいます。
そのような場合は、できるだけ具体的に、場所、時間、内容を書いておくとよいでしょう。
ある種の特性のある子の場合、自分ルールを勝手に作って実践してしまうことがあります。そのような特性が観察されたら、
「ルールはその場にいるみんなが気分よく過ごすために守るものだから、自分だけで勝手なルールを作ってしまうと、みんなが困ってしまうよね」
と、周りの人の気持ちを一緒に考えられるよう話しながら、整備していけるとよいです。
そしてリアルタイムでよかった点をほめながら、微修正していくとよいです。
「話してわかるなら苦労しない……」と思うかもしれませんが、子どもはちゃんと聞いています。根気よく続けてみてください。
子どもにとって、親にほめられることは何よりうれしいこと。
できているところを見つけてそこを具体的にほめて、それから、直すサポートをしたいですね。
赤坂ファミリークリニック院長/小児科医/MD, MPH/BCIA認定ニューロフィードバック認定医
NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。東京外国語大学卒、帝京大学医学部卒、東京大学大学院医学系研究科修了。医師になる前から同時通訳者として天皇陛下や歴代首相、米国大統領の通訳を務め、現在も医学系会議を中心に活動している。通訳の仕事をしながら2児をもうけたあと、40歳で医学部を受験し、医師に。卓越した英語力を武器に、海外の学術論文から日々最新の情報をアップデートしている。メディア出演も多く、わかりやすい説明と親しみやすい人柄で子どもはもちろん、その親からの信頼も厚い。著書に『医師が教える 子どもの食事 50の基本』(ダイヤモンド社)などがある。






