冷蔵庫に入ってるけど、なかなか出番のないナムプラー。実は、小鍋料理にぴったりの調味料なのです。ナムプラーは、魚を発酵させてつくる魚醤の一つです。味と香りがしっかりしていて、やや強いので、単体ではクセを感じることもありますが、レモンやトマト、ごま油などとあわせると、エスニックでありながらもぐっと食べやすくなります。料理家・小田真規子先生の最新刊『小鍋天国』から、ナムプラーを使った絶品「小鍋レシピ」を紹介します。

ナムプラーで作る絶品「小鍋レシピ」エビとトマトのトムヤム鍋ナムプラーを使った「エビとトマトのトムヤム鍋」(料理写真はすべてクラッカースタジオ撮影)

「小鍋」にこそ使いたい旨みたっぷりの調味料!

 オイスターソースとナムプラーは、エスニックなどの炒め物に使うことが多いと思いますが、実は鍋料理にもぴったりです。

 この二つの調味料のポイントは、海産物の旨みが詰まっていること。日本にも鰹節や昆布などの海産物から香りと旨みをとる食文化がありますが、オイスターソースとナムプラーは塩分を伴うので、はっきりした旨みを感じやすく、料理の味わいをぐっと底上げしてくれます。

 この二つの調味料はただ水に溶いただけでも、魚介・海産物の旨みの効いた出汁として成り立ちます。この旨みを鍋に加えることで、いつもの「小鍋」とひと味違うエスニックな味わいも簡単に楽しめます。

ナムプラーは
辛み・酸味と合わせるとおいしい

 ナムプラーは、魚を発酵させてつくる魚醤の一つです。味と香りがしっかりしていて、やや強いので、単体ではクセを感じることもありますが、レモンやトマト、ごま油などとあわせると、ぐっと食べやすくなります。特に、下記にあるように、辛みと酸味のあるものとあわせると、ナムプラーの魅力が一層引き出されます。

【辛み】唐辛子、鷹の爪、ラー油、一味唐辛子、七味唐辛子、タバスコ、コチュジャン、胡椒など
【酸味】レモン、トマト、酢、セロリ・パプリカ・生姜など酸味のある野菜など

 それではここで、ナムプラーを使った、小鍋レシピをひとつご紹介しましょう。「エビとトマトのトムヤム鍋」。ナムプラーとオイスターソースが絶妙の味わいを生み出す「ピリ辛のタイ風鍋」です。

エビとトマトのトムヤム鍋の完成写真エビとトマトのトムヤム鍋

【レシピ名】エビとトマトのトムヤム鍋

【具材】2人分
殻付きえび:10尾(100~120g)→よく洗って背に切り目を入れる
さつま揚げ:1枚(30g)→薄切りにする
エリンギ:2本(100g)→長さを半分、タテに4つに割る
ミニトマト:6個→へたをとる
長ねぎ:1/2本(50g)→斜め1cmに切る

【スープ】
ナムプラー:大さじ2
オイスターソース:大さじ1
生姜の薄切り:1かけ分
ごま油:小さじ1
豆板醤:小さじ1/2~1
レモンの輪切り:4枚分
水:2カップ

【仕上げ】
レモンのくし切り:適宜
香菜のざく切り:適宜

【作り方】
1 鍋に【スープ】を入れて中火で煮立てる。
2 【具材】を入れ、再び煮立ったら火を弱め、4~5分煮て火を通す。
3 香菜を入れ、ひと煮して、とり分けて、【仕上げ】をかけていただく。

 エビは必ず殻付きを使ってください。殻からの旨みが出るだけでなく、風味もアップ。身もやわらかく火が通ります。ぜひ、お試しください!

小田真規子(おだ・まきこ)
料理研究家、栄養士、フードディレクター
「スタジオナッツ」を主宰し、テレビ、雑誌、広告などで幅広く活躍。食べる人、作る人、どちらにとっても無理がなく、シンプルな材料と手順でおいしく作れるレシピに定評がある。電子レンジ調理は、およそ30年研究を重ね、料理誌や生活情報誌でも数多くのレシピを紹介している。12万部を突破した『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)のほか、累計85万部超えの人気シリーズ『つくりおきおかずで朝つめるだけ! 弁当』(扶桑社)など著書多数。料理のコツを紹介するインスタグラム(@studionutsnuts)も人気。