今年も「鍋の季節」がやってきました。寒い夜は、1~2人前の「小鍋」で温まりながら、「おつまみ」で晩酌を楽しみたいですね。そこで、この記事では、大人気料理家の小田真規子先生の最新作『23時のおつまみ研究所』(ポプラ社)と、ロングセラー『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)から簡単&美味しいレシピを抜粋して紹介。冷蔵庫にある「トマト」を使って、「豚肉とトマトの重ね蒸し鍋」(小鍋)と「冷やしトマトに塩わさび」(おつまみ)を作ります。ぜひ、今日の晩御飯の参考にしてください!
まず、『まいにち小鍋』から、意外なタレで「アッ」と驚く絶品洋風鍋、「豚肉とトマトの重ね蒸し鍋」をご紹介します。
【材料】1人前
豚バラ薄切り肉(7~8cmに切る)…150g
玉ねぎ(縦半分に切ってから5mm幅に切る)…小1個(150g)
トマト(ヘタを取り6~8等分のくし切りにする)…2個(300g)
【スープ】
水…1/2カップ
【たれ】
粒マスタード…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
オリーブ油…小さじ1
万能ねぎ(小口切り)…5本分(25g)
【作り方】
(1)フライパンに玉ねぎを平らに並べ、その上に豚肉をなるべく重ならないように並べ、トマトを乗せる。
(2)【スープ】を注ぎ、ふたをして中火にかける。
(3)ふつふつしたら中火のまま5分蒸し、【たれ】をかけていただく。
続いて、『23時のおつまみ研究所』から、トマトの完熟感が増し、野生味が引き出され、そのいい香りがたまらないおつまみレシピ、「冷やしトマトに塩わさび」をご紹介します。
居酒屋メニューの定番、冷やしトマト。だけどあれは、つまみじゃなくて、箸休めですよね。そもそも酸味があるものはお酒にはちょっと合いづらいもの。
そこでトマトを「つまみ化」するために、「砂糖塩」をふってみました。塩気と甘みを加えることで、酸味をおさえることができるのと、トマトの持つグルタミン酸のうま味を最大化させる効果もあります。多めのわさびの尖った刺激もポイント。
【材料】
トマト…1個(150g)
塩…小さじ1/6
砂糖…2つまみ
わさび…小さじ1
【作り方】
(1)トマトは6~8等分のくし切りにする。
(2)器に広げ、塩・砂糖をふって20分冷蔵庫でおく。わさびをのせていただく。
*この記事は、『23時のおつまみ研究所』と『まいにち小鍋』の一部を編集したものです。
料理研究家。栄養士。スタジオナッツ主宰。女子栄養大学短期大学部卒業後、香川調理製菓専門学校で製菓を学ぶ。「料理をすること」も好きだが、より「考えること」が好きで、度重なる試作・研究の末に、食材や調理の原理原則を独自に導き出して概念化し続けてきた。そのため、「作ると料理がうまくなるレシピ」と定評がある。それがきっかけとなり制作した著書『料理のきほん練習帳』(高橋書店)は、シリーズ60万部に迫り、料理レシピ本大賞in Japan 2014入賞もはたすロングセラーになったほか、『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)、『23時のおつまみ研究所』(ポプラ社)など著書は100冊を超える。