カナダはエネルギー分野で超大国になりたいと考えている。その意志があれば、実現する道はある。カナダは世界4位の産油国で、天然ガスの生産国としても世界5位だ。カナダ統計局によると、石油および天然ガスはカナダの輸出の約5分の1を占め、最大の輸出品目となっている。しかし、天然ガス輸出のほぼすべてと、原油輸出の約90%は米国向けで、世界的な影響力は限られている。ドナルド・トランプ米大統領による貿易戦争とイランでの軍事衝突は、エネルギーの輸出先を多様化しようとするカナダの野心に火をつけた。米国がベネズエラから原油輸入を拡大していることも、カナダが米国以外への輸出を目指す一因となっている。ベネズエラ産の原油は重質油で、カナダの原油と競合する。