スマホを持ちながら悩む女性のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

「~して欲しい」と無意識に漢字変換していませんか?実は「欲しい」と「ほしい」には明確な使い分けの基準が存在します。AI作文や自動変換ではたどり着けない、読み手に配慮した「正しい表記ルール」に迫ります。(日本漢字能力検定協会 現代語研究室長 佐竹秀雄)

日本語の習得は簡単
しかし、表記は世界最難関

「日本語はとても難しい言語である」と言われると、「そうだ、そうだ」と賛同したくなります。しかし、世界の言語と比べると、習得するにはそれほど難しくないと言われています。ただし、「表記」に関しては、世界のトップクラスの難しさだそうです。

 その理由は、字種の多さと使い分けのルールのなさにあります。漢字、平仮名、片仮名、アルファベット、数字、符号という多彩な字種を使うことに加えて、その字種を使い分けるルールが明確ではありません。

 さらに言えば、学校教育でも漢字の正誤は厳しく指導されますが、漢字と仮名の使い分けについての特別な指導はありません。

 漢字と仮名の使い分けについては、確かにルールと呼べるものはありませんが、基準となる考え方はあります。それは、次のようなものです。