「注意しても、なぜか響かない」「こちらが真剣に話しているのに、軽く受け流される」。そんな部下の態度に、思わず腹が立った経験のある上司もいるでしょう。しかし、そこで感情的に叱れば、問題は「部下の態度」から「上司の怒り方」にすり替わってしまいます。必要なのは、なぜその態度が許されないのかを、理由とともに明確に伝えることです。『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、注意しても軽く受け流す部下への“ふるまい”を解説します。
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腹が立っても、感情で返さない
注意しているのにヘラヘラしている。
上司が話しているのにスマホを見続けている。
周囲の前でわざと軽く扱うような発言をする。
――こういった態度を取られると、上司としては腹が立つこともあるでしょう。
「その態度はなんだ」「上司を舐めるな」と感情的に返したくなる気持ちはわかります。
ただ、それだけでは本人に何が問題なのかが十分伝わらないことがあります。
まずは一度、細かく説明する
注意しても真剣に受け取らない、同じ態度を繰り返す
――そういう相手には、少し細かい話になりますが、こう伝えてみてください。
「労働契約というのは、会社の指揮命令に従って仕事をしてもらう代わりに、給与を支払うという関係なんだよね。その指揮命令が成り立つためには、職場の規律も守ってもらわなければいけない。だから、こういった態度は次からやめて」
伝え方にも注意が必要
通常の部下であれば、労働契約や指揮命令まで説明しなくても伝わることがあります。
でも、注意しても軽く受け流す人には、「なぜその態度がダメなのか」「単に上司が気分を害したから言っているのではない」ということまで、明確に伝えたほうがいいでしょう。
注意するときは、言葉だけでなく、伝え方も大切です。
しっかり相手の目を見て、真剣な表情で、これは軽く流していい話ではないという意図が伝わるように話してください。
もう一つ大切なのは、注意する場所です。
人前で注意されると、本人も意地になったり、注意の内容より「恥をかかされた」という思いが先に立ったりすることがあります。できれば別室に呼び、二人で落ち着いて伝える。
そのほうが、こちらが本当に伝えたいことも届きやすくなります。
放置すると、職場全体に広がる
上司のプライドを守るために注意するのではありません。
職場には一定の規律が必要であり、一人の態度を放置すると「このくらいなら許される」という空気が周囲にも広がることがあります。
理由を説明して、ダメなものはダメだと明確に伝える。
それも、部下と職場を守るための上司の大切な“ふるまい”です。








