メタはAIエージェント「ミューズ」を即時の節約手段として売り込んでいるPhoto: Jason Henry for WSJ
人工知能(AI)のアシスタントが近いうちに家計の財務を管理するようになるかもしれない。それは銀行にとって大きな問題となり得る。
米国人は毎年、いわゆる「怠惰税」によって計り知れない額のお金を失っている。住宅ローンの借り換えを怠ったり、支払いを忘れて延滞料を払ったりするのがその例だ。ほとんど、あるいは全く金利のつかない当座預金口座や普通預金口座に多額の現金を放置しておくことも、ひそかに資産を減らす要因である。
今やAIがそうした状況に終止符を打とうとしている。
米資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントのチーフエコノミスト、トルステン・スロック氏は最近、AIが引き起こす銀行取り付けの可能性に言及した。人々がAIエージェントを使って、より高い金利を支払う口座に資金を移動させる可能性があるという。
スロック氏の指摘はX上で広く拡散された。これをきっかけに、AIが人々のお金を節約し、企業利益を損ないかねない他の方法も注目を集めた。
「消費者の惰性は、金融業界を形成する上で非常に強力な力となってきた」と、ハーバード大学のジョン・キャンベル教授(経済学)は話す。
金融の分野には、AIが人々の節約を助け得る例が数多くある。クレジットカードの支払い、オーバードラフト(当座貸越)手数料、住宅ローンなどだ。







