中国の原油輸入量は今年になって減少しており、原油価格のさらなる上昇を抑える役割を果たしている。理論的には、中国は高騰しているディーゼル燃料の価格を押し下げる能力も持っている。市場の混乱を招きかねない米国によるディーゼル輸出禁止を未然に食い止めることができる可能性すらある。しかし、中国が実際にディーゼル価格の安定に貢献しそうかどうかと言えば、前回価格が高騰した2022年よりもその可能性は低いようだ。当時は中国の措置によって市場が落ち着きを取り戻した。中国は巨大な製油ネットワークを持ち、大幅な余剰生産能力を有する唯一の国だ。エネルギー輸送データの分析を手掛けるボルテクサによると、米国の製油所の稼働率が約97%に達しているのに対し、中国の製油所は最大生産能力の75%にとどまっている。