石油輸出を妨げる圧力が今やイランに不利に働き始めたとの認識が、メディアの間で急に広がっていることに読者は気付いているだろうか。タンカーの動きを追跡している各種機関の最近の報告は、トランプ政権がこれまで主張してきたことを裏付けている。その主張とは、米中央軍のブラッド・クーパー司令官と同軍部隊が、ホルムズ海峡を巡る戦いの形勢を逆転させたというものだ。ケプラーのデータによると、ホルムズ海峡を通過する原油の量は、7日間平均で日量1419万バレルとなっており、イランとの戦争が始まる前の基準1713万バレルに近づいている。その不足分の大半は、米軍による海上封鎖で輸出が止まっているイラン産原油だ。ペルシャ湾経由を迂回(うかい)するサウジアラビアのパイプラインによる原油輸送が最近再開されたほか、紅海経由で輸出するためのヤンブー港での原油積み出しが加速していることで、湾岸諸国からの輸出量はさらに増えるだろう。