「相手の気持ち」を理解しようとすることで、人間関係が良好になる
――伊庭さん自身は、コミュニケーションでどんなことを意識するようになったのでしょうか。
伊庭:こちらの考えを伝える前に、「相手が何をしたいのか、何にストレスを感じるのか」を聞くことを意識するようになりました。
営業を始めたころは、自分なりのやり方で頑張れば結果が出ると思っていたところがありました。でも、営業を通じて、自分のやり方を通すよりも、「まず相手が何を求めているのかを知ること」が大事だと気づいたんです。
――そうやって接し方を変えたことで、仕事の結果にも変化はありましたか。
伊庭:その会社との取引は増えていきました。2年後に私が異動することになったときには、壮行会まで開いていただきました。最初に事務所にも入れてもらえなかったころから考えると、関係は大きく変わりましたね。
最初から「合わない」と決めつけるのは、もったいない
――この経験は、その後の人付き合いにも影響しましたか。
伊庭:大きく変わりました。コミュニケーションを重ねれば、分かり合えることは多いんですよね。私自身もこの経験以来、仕事でもプライベートでも、「合わないな」と感じる相手ほど、すぐに離れるのではなく、まずはこちらから少し距離を縮めるようになりました。
――こういうちょっとした違いが、「損する人」と「得する人」の分かれ目になるんですね。
伊庭:そうですね。『仕事・人間関係で損する人、得する人』でも、こうした日常の中で起こりやすい「すれ違い」をいろいろ取り上げています。自分の普段の行動を振り返りながら読んでもらえたらと思います。








