1人目は、中島聡さんだ。アメリカのMicrosoft本社でWindows 95の設計を担い、「右クリック」や「ドラッグ&ドロップ」を世界標準にした伝説のエンジニアだ。アメリカで創業した会社を数百億円で売却した起業家でもある。そして投資家としての成績がまたレジェンド級なのだ。
TeslaやNVIDIA(エヌビディア)のポテンシャルに世間が気づくはるか前から投資し続け、何十倍ものリターンを叩き出した。中島さんが見ているのは株価のチャートではなく、その企業の技術が世界をどう変えるかだ。だからプロのアナリストをも凌ぐ圧倒的なパフォーマンスを出せる。
中島さんは、いまもAI開発の最前線に立つ当事者である。わたしはその中島さんのメルマガを15年以上購読し続けている。目当ては投資情報ではない。世界のテクノロジーがいまどこへ向かっているのか、それを最前線の当事者の目で知るためだ。ただ、「次に上がる株はどこですか?」と聞かれたら、とりあえず中島さんのメルマガを読んでおけ、と答えるようにしている。それくらい中島さんの目を信用しているのだ。
『やってはいけない 絶対損する金の使い方』(堀江貴文、徳間書店)
2人目は、経済ジャーナリストの後藤達也さんだ。日本経済新聞の記者として18年間、日本銀行や金融政策、マーケットの現場を取材してきた。いまは独立し、noteの有料メンバーシップで日々の経済ニュースを解説している。一次情報に自分で当たり、事実を中立に伝える。煽らない、盛らない、それでいてわかりやすい。わたしは彼と番組で共演し、共著も出している。後藤さんほど経済の難しい話を噛み砕ける人はいない。
2人が信頼できるのは、ただ実績があるからだけではない。稼ぎ方がまともだからだ。お金の出どころが読者なら、向く先も読者になる。読者課金の商売は、長年かけて築いた信用が物を言う。いいかげんな情報を1本でも出せば読者は愛想を尽かす。つまらなければ読者はその月で解約する。だから深く調べ、正確に書き、難しい話を噛み砕く。読者に選ばれ続ける道はそれしかない。煽れば煽るほど儲かる無料の発信とは、力学が正反対なのである。スマホから流れてくる強い言葉に脊髄反射で飛びつくな。まず、その発信者の本当の客は誰かを見ろ。マネー系の先生は、あなたを客としてあつかう人のなかから選べ。







