多くの人がビジネスで敗れる最大の理由は、努力不足ではなく「ゲームのルール」を知らないことにあります。どん底の苦境から自らの強みを見出し、勝ち筋を掴み取った実業家・本村哲也氏。彼が辿り着いたのは、資本主義の構造を巧みに突いた「信用創造」のレバレッジ思考でした。本村氏が上梓した『アメリカに訴えられた男 エリート外資系銀行員が嵌められた罠。そして奈落からの復活』(ダイヤモンド社)より、ライバルに圧倒的な差をつけるための「勝てるフィールドの選び方」と、小さな成功を巨大な資金力へ変える真のビジネス攻略法に迫ります。
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ビジネスの種を育てる眼
実業家としての本村哲也氏は、ビジネスの種を育てる眼を持とうとしてきた。その眼を持つためには、審美眼が研ぎ澄まされていないといけない。そこで本村氏は「ゲームのルール」という点に着目した。
「シャンパンのビジネスを始めようとした際に、私なら銀行から借入をしてレバレッジをかけられると思ったので、他社と差別化できると確信しました。どういうゲームを自分がするかということがすごく大事です。すべてはどういうルールでどういうゲームをしているかをきちんと理解することが大前提なのです。ほとんどの人がそれをやらずにゲームに参加してくるので負ける。競争相手が基本的なルールさえ理解していないならかなりの確率で勝てる、というのが私の考え方です」(本村氏)
不正取引疑惑をかけられて銀行をクビになってから、自分で稼がなければいけない、お金がないと弁護士費用も払えないという状況になったときに、いろいろなことを試した。コンサルで生計を立てようとか、不動産投資で生計を立てようとか、あらゆることにチャレンジした。ただチャレンジするだけではダメで、自分の本当の強みが活かせる部分を探していかないといけない。自分よりも強い人がたくさんいる。そこで頑張って自分を強くしていくのか、もしくは闘うフィールドを変えるのかということは常に考えていなければいけない。
「ビジネスをやってきて改めて認識したことは、資本主義とは信用創造だということです。信用創造がうまくいくと次に波及しやすいのです。一つの会社でビジネスがうまくいくようになると当然銀行側の与信が高くなります。だから他のビジネスをやるときもお金を借りやすくなるわけです。資本主義の信用創造ゲームは何回でもチャレンジしていいのです。勝った人、成功した人は次のゲームがさらにやりやすくなる。これに気づいている人は小さく始めてから後に信用創造で資金を増やしていくことができるのです」
自分の経験値も高くなっているし、成功する確率が高いから銀行もお金を出してくれる。すべてがプラスに動いていく。大きな成功をすることが大事なのではなく、小さな成功を一つでもすることが大事なのだ。それを繰り返していくことで有利なゲームになっていく。自分がこの世の中のゲームを理解した上で、どうやったら成功できるかということをロジカルに考えたとき、自分のエッジ――強みを理解するということが大事なのだ。







