面接で真剣な表情を見せるビジネスパーソンたち写真はイメージです Photo:PIXTA

憧れの企業に転職するには高いスキルが必要……そう考える人も多いだろう。しかし、現在アメリカにある世界的なIT企業でエンジニアとして働く筆者は、入社時に特別な苦労をした実感はないという。外資系企業への挑戦をためらう人が「見落としがちな視点」を探る。※本稿は、エンジニアの牛尾 剛『持たざる者の戦略 エンジニアがやっている努力を超えた行動設計』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

「入社は難しかったでしょう?」
と聞かれると戸惑うワケ

 僕がマイクロソフトに入ったときの話、そして、アメリカで、ガチのプログラマーに転職したときの話をシェアしたいと思う。

 本を書いてから、たくさんの人と会話をする機会に恵まれているが、よく言われるのが、「マイクロソフトに入るなんて、さぞかし難しかっただろう?」という言葉だ。

 たいてい僕はキョトンとする。

 なぜかというと、何の努力も苦労もしていないからだ。

 もちろん僕の周りには、ものすごく苦労してチャレンジして、マイクロソフトに来た人もいる。でも、本当に必要なことは、希望の職場に行きたいなら「受けること」だ。

 僕の例を挙げると、マイクロソフトに入った理由は、「英語が使えそう」という、極めてしょうもない理由だ。

 自分が1人で会社をやっていて、いつも同じようなことの繰り返しに飽きていたこと、そして、自分はプログラマーになりたかったので、技術力を磨きたかったこと、そして、そんな状況だったからこそ趣味で勉強していた英語を、実際に使ってみたくなったからだ。