チェックリストを確認するビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事に集中できない悩みを抱える人も少なくないだろう。米IT大手でエンジニアとして働く筆者も、かつては注意が散りやすく、仕事の効率の悪さに悩んでいたという。そんな彼が、日々の業務を進めるために取り入れた方法とは?※本稿は、エンジニアの牛尾 剛『持たざる者の戦略 エンジニアがやっている努力を超えた行動設計』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

気が散りやすいエンジニアが
長年頭を抱えていた仕事の悩み

 僕は短期記憶が最悪で、とても気が散りやすい。何をやってもめちゃくちゃ効率が悪いし、そもそも、やる気になるまで相当時間がかかる。休日に「これやらなきゃ」と思っていても、スイッチが入るのは夕食の前くらい、でも夕食によってそのスイッチはすぐにオフになって1日が終了、ということもしょっちゅうある。

 そして、何をやっても人の何倍もかかる。

 3倍ぐらい時間をかけても人並みぐらいにしかならない。なぜなのか、どうしてこんなふうに時間を無駄にしてしまうのか。

 長年悩んでいたが、医師からADHDだと診断された。

 ただ、ADHDとひとことで言っても、みんな僕のようなわけではなく、困りごとも人それぞれのようだ。だから、ここから書くのはすべてのADHDの特性がある人に有効なメソッドではない。

 ただ、集中力が頻繁に途切れたり、やるべきことを先延ばしにしてしまったりする人には、かなりお役に立てると思うので、書いてみたい。

気が散っても作業に戻れる
「指令書メモ」の効果

 まず、何よりおすすめしたいのは、僕にとってはとても有効な方法だ。実際に作業を始める前に、必ず紙、もしくはOneNoteなどのソフトウェアのツールに、やることを書いてから手を付けることだ。