本記事では、『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』の特別企画として、「弊社じゃなくてもいいですよね?」に対する内定に近づく学生の答え方を紹介します。

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面接官がこのツッコミを入れる理由

志望動機を話し終えた直後に「それ、弊社じゃなくてもいいですよね?」。そう言われたら、頭が真っ白になりそうではないでしょうか。

ただ、この質問は意地悪ではありません。面接官が確かめたいのは「本当にうちに来たいのか」と「突っ込まれた時にどう返すか」の2つです。

そもそもこのツッコミを受ける原因は、志望動機が抽象的すぎること。食品メーカーに「食で人々を笑顔にしたい」と話せば、同じ業界のどの会社にも当てはまってしまいます。

「いえ、御社でないとダメなんです」と食い下がる学生が苦しくなる理由

真面目な就活生ほど、ここで必死に反論しようとします。

「いえ、御社の理念に強く共感しているので、御社でないとダメなんです。」

気持ちは分かりますが、面接官の側から見ると「さっきと同じ話をくり返しているな」と映ります。根拠がないまま食い下がるほど、面接官と言い合いのような空気になってしまうわけです。

もう1つ避けたいのが、慌てて条件の話を持ち出すこと。「残業が少ないから」「給料が高いから」と答えると、もっと条件のいい会社から内定が出たら辞退する人だと思われます。

内定する学生は「認めてから、自分の理由で返す」

内定する学生の答え方はこんな形です。

「正直にお話しすると、たしかに競合他社でも良いかもしれません。ですが、競合の中でも一番最初に御社を知り、魅力を感じました。私は一度ここが良いと思うと、他が見られなくなる性格なので、御社に入社して貢献したいと考えています。」

ポイントは2つあります。

1つ目は、最初に認めてしまうこと。否定から入らないだけで、対立する空気は生まれません。

2つ目は、理由を「自分の側」に置くこと。会社の特徴は比べられますが、自分の性格や体験は、面接官も否定のしようがありません。

実体験がある人なら、それが一番強い答えになります。「小学生の頃から御社の商品を愛用していて、今も毎日飲んでいます」。ユーザーとしての愛着は、どの競合他社にも真似できない理由です。

そもそも言われないために「業界の中でもその会社」を用意する

とはいえ、このツッコミを受けないのが一番です。志望動機では「なぜその業界なのか」に加えて、「なぜその業界の中でもその会社なのか」まで必ず説明しておきましょう。

その会社ならではの点は、実体験、企業理念、ビジョン、社長の想い、独自の取り組みあたりに出やすいものです。

たとえば「食品メーカーで唯一、『感謝』を企業理念の第一に掲げている」と言えれば、ほかの会社に置き換えることはできません。

準備のコツは、競合他社との違いを事前に1つだけでも言葉にしておくこと。これがあれば、このツッコミにも「競合他社と弊社の違いは何ですか?」という質問にも、そのまま答えられます。

「理念に共感しました」だけで終わると浅く聞こえますが、なぜ共感したのか、その理念にどう貢献したいのかまで具体的に話せば、むしろ強い志望動機になります。

具体的に話すための前提は、自分の強み、その会社の仕事内容、会社が目指している未来の3つを理解しておくこと。ここが浅いと、どれだけ言葉を選んでも表面的に聞こえてしまいます。

1社1社、「なぜここなのか」を見つけておく。それでも見つからない時は、正直に認めて自分の理由で返す。この2段構えがあれば、このツッコミは怖くありません。