「毎日忙しくて、自分の時間がない」「気づけば、何もしないまま一日が終わっている」。そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。しかし、同じように限られた時間を過ごしていても、自分のために時間を有効活用できる人と、大切な時間を無駄にしてしまう人がいます。では、その違いはどこにあるのでしょうか。『世界の役員が教えてくれたこと「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』は、その答えを教えてくれます。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

無意識のうちに「人生を無駄にしている」最悪の習慣・ワースト1Photo: Adobe Stock

大切な時間を無駄にしている人の共通点

ちょっと時間ができたので、スマホを開く。
SNSのタイムラインを眺める。
YouTubeのおすすめ動画を再生する。
気になるニュースをチェックする。

最初は、ほんの数分のつもりだった。
しかし、次から次へと面白そうな投稿が流れてくる。
気づけば、30分が過ぎている。

「もう、こんな時間か」
そう思ってスマホを閉じる。
そんな経験はないだろうか。

もちろん、スマホで動画を見たり、SNSを楽しんだりすること自体が悪いわけではない。
問題なのは、自分が何に時間を使っているのか、意識していないことだ。

たとえば、毎日30分、なんとなくスマホを眺めていたとする。
1週間で3時間半。1か月で約15時間。1年間では、180時間以上になる。
その時間があれば、読みたかった本を何冊も読める。
新しいことを勉強することもできる。
家族や友人と、ゆっくり過ごすこともできるだろう。

スマホを開く前に「目的」を決める

では、限られた時間を大切にしている人は、スマホとどのように付き合っているのだろうか。
そのヒントになるのが、次の言葉である。

役員たちのスマホの使い方には、はっきりした違いがあります。
目的のない視聴をほとんどしません。スマホを開く前に、「今、何を知りたいのか」「どの判断の材料がほしいのか」といった問いをすでに持っています。
問いが先、情報は後です。

ある役員はこう言いました。
「情報を集めたいわけではない。解釈のヒントがほしいだけです」
彼はスマホから得られる情報を通して、その背景や文脈を見ていました。

――『世界の役員が教えてくれたこと「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』より

スマホを使わないということではない。
スマホを開く前に、自分が何をしたいのかを決めているのである。

たとえば、ニュースを読むとき。
なんとなく記事を眺めるのではなく、「今日は経済について知りたい」と目的を決めてから読む。

動画を見るときも同じだ。
「この動画を見たい」と決めてから再生する。
そして、見終わったらスマホを閉じる。

『世界の役員が教えてくれたこと』では、動画を見る際に必ず15分のタイマーをかける役員も紹介されている。終わりを決めておかなければ、際限なく時間を使ってしまうからだ。

人生の大切な時間を無駄にしている人は、何のためにスマホを開くのかを考えていないのかもしれない。

スマホを手に取る前に、少しだけ立ち止まってみる。
「今、自分は何をしたいのだろうか」
そう問いかけるだけでも、時間の使い方は変わってくるはずだ。

時間は、誰にとっても限られている。
何となく過ぎていく時間を減らし、自分が本当に大切にしたいことに時間を使う。
その小さな習慣が、人生をより充実したものにしてくれるのではないだろうか。