「サラさん」って誰?マツダ新型CX-5の技術者数百人を動かした「謎の女性」

「サラさんだったら、こっちの方がいいんじゃないか」。新型CX-5を造るにあたり、開発責任者が、数百人の技術者たちを動かす言葉として選んだのは、「アメリカ人女性・サラさん」でした。スポーツカー好きの主査がファミリーSUVに求めた走りとは。後席の揺れ、下り坂の不安、そして組織の動かし方……CX-5開発の裏側を取材してきました。なお今回も、ヨタ話は本編のあとに掲載しています。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

主査はマツダ車3台持ち、愛車は2台のロータリー車

 マツダの新型CX-5開発主査、山口さんインタビュー後編をお送りする。

 インタビューは2時間にわたって行われた。これだけの時間をかけると、いわゆるクルマの“開発秘話”だけではなく、閑話休題的な話も出てくるものだ。マツダの屋台骨を支える金看板CX-5。開発責任者はいったいどんなクルマに乗っているのか。後編はその話から始めよう。

フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):ところで山口さんご自身はどんなクルマに乗っていらっしゃるのですか?やはりご担当したCX-5に?

マツダ クルマ開発本部 主査 山口浩一郎さん(以下、山):はい、CX-5を買いました。それと2代目RX-7のカブリオレ。それからRX-8を今でも持っています。今回、新型CX-5を買い足したので、マツダ車が3台ということになりますね。CX-5は一番上のLというグレードです。サンルーフを付けて、外装は赤、内装はタンです。

マツダ新型CX-5マツダ新型CX-5(広報写真)

F:マツダ車3台持ち!しかもRX-7のカブリオレに最後のロータリー搭載車RX-8! 愛社精神の塊のようなお人ですね。いや実は私、カートップ誌で「自動車変態列伝」という連載を持っておりまして。ぜひ取材に伺いたいです。

担当編集アヤノ:ちょっとフェルさん。他の雑誌の話をここでしなくても……。

山:ははは(笑)。まあその話は別の機会に。