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部下から信頼されるリーダーと、なぜか人が離れていくリーダー。その違いは、日頃の「顔つき」に表れることがあります。厳しい局面でも動じず、周囲に安心感を与えるリーダーは、普段どのような表情で部下と接しているのでしょうか。実は、優れた経営者には、顔つきや感情の表し方に意外な共通点があります。数多くの経営者と接してきた経験から、信頼されるリーダーの条件を考えます。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
信頼されるリーダーは「顔つき」が違う
組織の修羅場や予期せぬトラブルに直面したとき、どっしりと構え、部下から深い信頼を寄せられるリーダーがいます。そうしたリーダーの顔つきや感情の表し方には、ある共通点があります。
リーダーの表情は、本人が思っている以上に、周囲に大きな影響を与えるものです。たとえば、上司が険しい顔で席に座っているだけで、部下は「何か問題があったのだろうか」「今は話しかけないほうがいいかもしれない」と気を使います。上司自身は仕事に集中しているだけでも、周囲には不機嫌そうに映っていることがあるのです。
小宮一慶小宮コンサルタンツ代表
仏教に「和顔愛語(わげんあいご)」という言葉があります。和やかな表情と、思いやりのある言葉で人に接するという教えです。リーダーの普段の表情も、この和顔愛語が基本です。いつも不機嫌で怖い顔をしていれば、周囲も近づきにくくなります。心理的な壁ができ、必要な報告や相談まで滞りかねません。
特に注意したいのは、部下が上司の顔色をうかがうようになることです。「こんなことを聞いたら怒られるかもしれない」「悪い報告をしたら機嫌を損ねるかもしれない」。そんな遠慮が積み重なると、組織の中で本来共有されるべき情報が、リーダーの耳に届かなくなってしまいます。
もちろん、リーダーも人間ですから、常に笑顔でいることは難しいでしょう。しかし、部下が安心して話しかけられる雰囲気をつくることは、組織を率いるうえで大切な仕事の一つなのです。
ただし、いつも穏やかであればいいわけでもありません。私がこれまで出会った優れた経営者の顔には、共通点がありました。そしてその理由も納得できるものでした。
一見すると、穏やかな表情とは相反するようにも思える特徴です。しかし、そこには、部下から信頼されるリーダーと、単に「優しいだけの上司」を分ける重要な違いが隠されています。







