企業勤めをしていると、やりたい仕事につけないことは多々あります。新卒時の配属やキャリア絶頂期での突然の異動など、「どうして会社は自分を活かしてくれないんだ」と不満に感じることはあるでしょう。そんなとき私たちはどのように考え、キャリアを前に進めていったらいいのでしょうか。今回は複数のキャリアを経験しながらマーケターとして第一線で活躍し、著書『君が一番売らなければいけないものは。未来を拓く、自分と仕事のつなげ方』を上梓した髙口裕之氏にその秘訣を聞きました。
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この記事でわかること
・希望通りの仕事に当たったときに学べること
・自分なりのキャリアの進め方
「やりたくない仕事」に誰もが悩む
――企業勤めをしている方からよく聞くのが「やりたい仕事じゃない」といった配属に関する不満です。とくに若い人を中心に配属に対する意識は高い気がするのですが、このことについてどう思われますか?
髙口裕之(以下、髙口):そういう悩みは多いですよね。私も会社勤めのときに、マーケティング部に配属されて営業部に戻してほしいと懇願した経験があります。
――そうだったんですね。マーケティング部は人気そうですが。
髙口:そうかもしれませんが、当時はマーケティングなんて興味もなければ、向いているとも思っていなかったです。
その反面、人と接するのは好きだったので営業は向いていると思っていて、なんで自分の適性を見てくれないんだみたいなことを考えていましたね。
――そこからどのような変化があったのでしょうか。
髙口:最初は全く楽しくなかったです。というよりも、右も左もわからなくて苦しいという感覚が正しいかもしれません。
ですが、会社を辞めるほどの勇気も選択肢もなかったですから、まずは見よう見まねでなんとか合わせようと考えました。
たとえば、古い喩えですが、レコードの回転数をシングルからLPの回転に合わせるみたいなイメージでしょうか。
そうしたら、目的やそこへ到達する構造なんかがわかってきた感覚になってきたんですよね。もちろんすぐいい結果が出たわけではないんですけどやり方を掴んできたという感覚があって。そのときに、向いているとは思えないけど、歩き方がなんとなくわかった以上、それでも全力でやってみるのは楽しいかもしれないと感じました。



