なにか1つだけ手に入れて次に進む

――1回だけ本気を出す。わかりやすくていいですね。

髙口:ただ言いなりになるのは嫌じゃないですか。それだったら転んでもただじゃ起きないっていうか、なにかしらは手に入れるのが人生にとっては得だと思うんです。

 それで、1回だけって決めるとやりきれるというか、あとのことを考えないので限界突破できたりもするんですよね。

――たしかに割り切る強さはありそうですね。

髙口:そうですね。また、1回だけでも全力を出してみるメリットとして、それがそのまま評価につながる可能性があるってことなんですよね。「なんかあいつ頑張ってるな」ってなったらそれはどんな形であれいいことですよね。

 しかも、人は腐っている人よりも頑張っている人にチャンスをあげたくなる生き物ですから、結果として全く経験せずに「自分には向いてない」と考えてしまうのはマイナスも大きいんですよね。好きな色と似合う色が一緒かどうかは身に着けてみないとわからないものです。

 その意味では、本当に全力でぶつかってみて、向いていないのだとしたら早く判断したほうがいいこともあるのかもしれません。

――よく理解できました。最後にメッセージはありますか?

髙口:自分の気持ちには嘘はつかなくていいので、嫌だ、やりたくないみたいな気持ちを持ったまま、だったらいっそのこと面白がってやろうというくらいのつもりでまずはひとつ仕事に取り組んで見てほしいです。
とくに若い人はそこで思わぬポテンシャルが花ひらくなんてことはザラにあるので、自分に期待しながら思考してもらえたらいいかなと。

――ありがとうございます。大変勉強になりました。