毎日だらだらとすると、ただの怠惰になってしまうけれど、ときどき、だらだらするのは身体がほぐれて、心のストレッチをしている気がします。がんばっている人は、だらけると「罪悪感」を抱きますが、たまには「だら~~」とすることって実に大事だと思っています。

 さて、私もふだんは土曜・日曜も講演やセミナーがあり、毎日何かしらの締切りがあって、「そんなに忙しくてストレスたまりませんか?」と聞かれます。

 好きな仕事をさせてもらっているので、そんなに疲れはしないけれど、たしかに講演が続いた上に本の原稿の締め切りが重なったりすると、疲れて人に会いたくなくなることは稀にあったりするのです。

 けれど、それが大きなストレスになってたまることがないのは、私が「しなくちゃいけないこと」を少し減らすようにしているからかもしれません。完璧を目指さないからかもしれません。

 私はもともと不器用だったので、苦手なことだって少なくないのです。だからこそ、大切なことだけ残して「しなくちゃいけないこと」のリストから、思い切っていくつか消すようにしています。

 もともとたくさんの人が集まるパーティが苦手なので、例えば、講演の後に何かのパーティに招待されていたとしたら、「ごめんなさい。ぜひ出席したかったのですが、講演で全エネルギーを使い果してしまいそうなので……」と、お花を贈るとか心を込めたお詫びをしつつお断わりするのです。