あなたは「交渉がヘタ」と悩んでいないだろうか。しかし、心理テクニックさえ身につければ、誰でも思い通りに相手を操ることができる。この連載では、演習問題を多数出題し、交渉力を高めるコツを紹介していく。第1回は、交渉で最も大切な「ゴールデン・ルール」とは何かを説明しよう。
Q:交渉におけるゴールデン・ルール(最も大切なルール)は、次のどれと考えるか。理由もあわせて考えてほしい。
(1) 自分以外はすべて敵である。敵であるのだから、遠慮など無用である。
(2) 自分が他人にしてもらいたいことを、他人にも施してあげる。
(3) 交渉とは、その場、その場で求められるルールが違う。したがって、ルールが存在しないことが、一番のルールである。
(4) 相手が気に入らないときには、殴ってでも言うことを聞かせるべきだ。
(5) 交渉力は、普通に日常生活を送っていれば、自然と磨かれる種類の能力だから、交渉のために余分な準備をする必要はない。