「限界突破思考」で人は変われる
研修でも、何もいわずに10人でボール回しをてもらうと、ほとんどのグループが10秒くらいかかります。
ところが、「一番速い記録は1秒台」と伝えると、最初は、「そんなの無理!」 「あり得ないでしょ!」とものすごく驚きますが、いろいろ考えて8割以上のチームが、最終的に1秒台を達成します。
では、その方法は?
実は「誰かが持っている時にボールに触れてはいけない」というルールはありません。
ですから、全員が輪になって真ん中に1人立ちます。「ヨーイ、ドン!」でスタートして、真ん中に立った人がグルリと一周して、全員にボールを触れさせればよいのです。「ボールを回すのって、こんなもんだろう」という思い込みが全員の頭にあります。
ところが「1秒台でできる」と聞いたとたんに「1秒台でできる方法は何だろう?」と思考が変化します。それが大きな成果を生み出すのです。
人は、最初から「ムリだ」「できない」と思うと、発想と行動がそこで停止してしまいます。
でも、「できる」と思うことで、あなたの持つ「限界」を超えられれば、成果が劇的に変わり、また自分自身の大きな成長にもつながるのです。
「限界突破思考」を身につけるのは、そんなに難しいことではありません。普段、ちょっと意識するだけで、今までの自分は変えられます。
本書では、そんなアクションを用意しました。
これらのアクションを繰り返し行うことで、あなたの中の限界に対する意識が変わります。いざという時、とても超えられないような大きな壁(限界)が立ちはだかったとしても、きっとラクラクと超えていける自分になっているはずです。
まずは初級に、トライしてみてください。
意識しなくてもできるようになったら、さらに上のステップにチャレンジしましょう。