ものは言いよう
ネガティブな話をポジティブな話に変換せよ!

 ただし面接では包み隠さず話すべきといっても、ものには言い方があります。面接の事前準備としては、それを考えておかなければなりません。

 先日お会いした候補者は監査法人からの転職を考えていました。転職理由をおうかがいすると「こんなことを言っていいのかな……」と躊躇していましたが、さらに突っ込むと「監査の仕事に飽きたから」との答えでした。飽きは同じ仕事を長く続けていれば、誰でも感じることでしょう。

 ただ、面接で転職理由を聞かれ「飽きたから」と乱暴にいってしまうと「仕事をなめるな!」と面接官の反感を買ってしまい、良い結果は望めなくなるかもしれません。そこで別の表現の仕方をすれば、反感を買わずに本音を伝えることができます。たとえば、こんな風に。

「これまで監査の仕事を5年間やってきました。監査という仕事は企業にとってなくてはならないものですが、何かを生み出す仕事ではありません。そろそろ新しいものを生み出したい気持ちが強くなり、重い腰を上げた次第です」

 要は監査の仕事は飽きたといっているわけですが、事実を踏まえてこんな風に話をすれば「監査以外の仕事をしたい」というニュアンスを前向きに伝えられます。言っていることは同じでも、言い方一つで相手の受ける印象は大きく変わるのです。面接の前にはネガティブな話をどう伝えればよいか、しっかり考えておきましょう。

「数撃ちゃ当たる」の安易な応募は
良い出会いにつながらない

 最近はネット転職が発達した結果、求人へ気軽に応募し面接できるようになりました。転職エージェントのなかには候補者との面談すら行わず、電話とメールのやり取りだけで候補者を企業の面接に送り込むような、安易なマッチングを行うところもあります。