本連載では、我々の生活の中において、デジタルがどのようなポジションにあるのかをテーマにしている。ソフトウエアやハードウエアの面、プラットホームの面、そして我々がデジタルを活用するようになって起きた変化について、今後も考えていきたい。

 特に米国カリフォルニア州に住んでいると、ローカルニュースでアップルやグーグル、フェイスブックなどの新しい動きや直面している問題が採り上げられる。あるいは問題となる議論の一番始めの部分が、テクノロジーを専門としない一般の人向けに報じられる。そして行政や法律などのコンセンサスが取れて、カリフォルニアのスタンダードがそのままグローバルへ適用される。

 このダイナミズムを肌で体験した点は、過去に筆者が日本に住みながら、シリコンバレーの動きを見ていたころとは全く違う感覚だ。今後もそうした視点を交えながら、本稿を進めていきたいと思っている。

 筆者は米国に住みながら感じる変化を、原稿だけでなく、日本での活動としてアウトプットする取り組みを行っている。今回の話は、その1つの例として、ご紹介したい。

日本で「コードアカデミー高等学校」の設置を申請

「コードアカデミー」の概要説明会で話す筆者 Photo:DOL

 現在、筆者は長野県の学校法人信学会とともに、長野県に「コードアカデミー高等学校」の設置認可を申請している。この高等学校は、広域通信制の普通科高校ながら、コード(プログラミング)科目を必修とするカリキュラムを準備している。

 このアイディアの着想は、米国でもどのように導入していこうか苦労しているコード教育への取り組みの中で、ハーバード大学でのコード教科と起業支援、ニューヨークの公立高校Academy for Software Engineeringの事例、Code.orgなどの活動から、日本でも学校教育の中でのコード教科の取り組みが必要であると考えたからだ。