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ビジネス特化のSNS「リンクトイン」の日本戦略
――杉本隆一郎・リンクトイン・ジャパン株式会社
日本オフィス代表代行インタビュー

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第30回】 2013年11月18日
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 そのため企業の中には、「自分たちで直接人材にリーチしたい」というニーズが出て来ています。ソーシャルサービスの発達によって、「自分たちが本当に訴求すべきは何か」ということについて、情報の受け手の生の声を聞けるようになったのが、これまでとの大きな違いでしょう。

―― 一方で、個人ユーザーの意識の変化も感じますか。

 そうですね。企業からコンタクトを受ける個人の側も、今までなぜ自分に声がかかっているのかわからなかったのが、その企業の募集背景や求めている人物像がより正確にわかるようになる。また、企業から直接声をかけてもらうことにより、「自分の経歴が思っていたよりも世間で通用する」といった自己認識ができるようになる。その意味では、企業も個人も、よりハッピーになれる仕組みですね。

クライアントの選択肢は増えるが
人材サービス会社とは共存したい

――そういう状況では、今後リンクトインのユーザーが日本で増えるにつれ、従来の人材サービス会社との競争が激しくなるかもしれませんね。

 B to Bビジネスを考えると、企業が我々のサービスに使うコストと人材サービス会社に使うコストは一緒なので、企業の選択肢は増えるでしょうね。ただ我々は、人材サービス会社と共存していきたいと思っています。

 実は我々は、人材サービス会社にもソリューションを提供しています。オファーを受けるビジネスパーソンの側も、「なぜ人材サービス会社からメールが来たのか」「どんな人が自分にアクセスしてくるのか」ということを、よく見ている。そういう人たちに対して、彼らがきちんとブランディングをするためのサポートをしています。

――就職や転職に関わる日本の人材市場は、海外と慣習や仕組みが違います。米国のビジネスパーソンが、「自分のキャリアをより高く買ってくれる企業にどんどん転職しよう」と思うのに対して、日本には「一度就職した会社に一生いたい」と考える人もまだ少なくないでしょう。そうした人材市場の違いをどう織り込んで、日本でビジネスをやって行きますか。

 そうした側面もあるでしょうが、今後は企業の業態変更に伴い、日本企業でも人材の流動化が進むと思うので、リンクトインが就職・転職に活用される機会は増えていくと思いますよ。

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