オンラインアンケートツールを提供するサーベイモンキー。日本では2011年6月から本格的にサービスを始めた。いまでは日本でも名だたる大企業や有名大学が同社のサービスを使い、マーケティングに活用しているという。同社は日本ではオリノコ・ピーティックス社がマーケティングパートナーとなり、業績を牽引している。ディビッド・ゴールドバーグCEOに同社の戦略を聞いた。また同氏は戦略的投資家としても知られており、昨今日本でも注目が高まっているスタートアップやベンチャー投資について、どのように見ているか聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

会員数は約7万人に到達
3年で400%の伸び

David Goldberg
(ディビッド・ゴールドバーグ)
1994年、音楽関連コンテンツをオンラインで配信するLAUNCH Media Inc.を設立。2001年、Yahoo!による同社買収後、Yahoo! Music副社長とゼネラル・マネジャーを務める。2009年、SurveyMonkeyに入社し、CEO(最高経営責任者)に就任。ワシント ンポスト、Dashboxなどの取締役も務めてきた。動画配信サービスの米国屈指の戦略的投資家としても知られる。 Photo:DOL

――サーベイモンキーは日本語版をローンチしてから約2年半が経過しましたが、日に日に注目が高まって、業績も伸びているようですね。要因はどのように考えていますか?

 この2年半で有料、無料問わず日本の会員数は7万人に達しています。これは約400%伸び率です。顧客は大手企業や大学など、優良な顧客がたくさんついてくれました。この数はまだ伸びる可能性はあると見ています。日本でサービスを始めてからこれまでの業績にはとても満足しています

 要因としてまず挙げられるのは日本語対応をしたことでしょう。また、マーケティングパートナーのオリノコ・ピーティックス社とセミナーやカンファレンス、それにサーベイモンキーというサービスがいかに役立つものなのかという啓蒙を続けてきました。それが功を奏したと考えています。同じようなサービスを提供する競合企業がいないということも顧客から注目された要因でしょう

――売上高や利益などはどのように推移していますか?

 われわれは日本や特定のエリアでの売上高と利益は公開していません。グローバル全体では2012年末で売上高約110億円(約113百万ドル)、EBITDAで約60億円(約62百万ドル)でした。有料会員は36万人まで増えました。