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ユーザー数世界3億人を突破!
「LINE」のコンセプトのすべてを語ろう
――舛田淳・LINE執行役員に聞く【前編】

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第31回】 2013年12月2日
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 ですからプラットフォームについても、他のプラットフォームとは異なり、現状はオープンではありません。たとえばゲームでは、パートナー企業と1本ごとにじっくりと議論と審査をしながら出しています。結果、ソーシャルゲーム各社と比べると、ケタ違いに少ない41タイトルしか出していません。それは我々がマネタイズ優先ではなく、ユーザー体験を第一に考えていて、LINEならではのものでなければ意味がないと思っているからです。

 当初はオープン型にして、既存のゲームプラットフォームにある人気タイトルを全部そろえればいいんじゃない? という話も、実は社内で出ていた時期もありました。でもそんなものは誰も求めていません。そこで方向転換して、1つ1つちゃんと作っていくことにしました。

まだまだ発展段階。
日本発、アジア発、世界のウェブサービスへ

――LINEに社名変更して間もないですが、旧NHN Japan時代の昨年度の業績は赤字でした。現在はユーザーを拡大していく段階にあるのか、そろそろ利益を刈り取る段階に来ているのか。どちらでしょうか。

舛田淳/ますだ・じゅん
2008年10月にNAVER Japan(現LINE)に入社、事業戦略室長/チーフストラテジストとして従事。2012年1月、グループの経営統合に伴い、NHN JapanのLINE・NAVER・livedoorの事業戦略・マーケティング責任者として、執行役員/CSMOに就任。2013年4月、NHN JapanはLINEに商号変更し、現職。

 まだまだ発展段階です。赤黒にはこだわっていません。まずは世界でもっとたくさんの人に使っていただきたい。日本から生まれたウェブサービスで、これまで世界にチャレンジできるものはありませんでした。幸い、我々はその切符を手に入れた。これは人生に一度あるかないかのチャンスですし、このチャンスを生かさない手はないと思っています。

 日本でもたくさんのユーザーに使っていただいていますが、普通の会社であればそれで満足し、会社全体でマネタイズ(収益化)を優先するモードに入るかもしれません。

 でも我々はそもそも、現時点が目的地ではない。だから海外に展開しています。すでに台湾やタイでも国民的サービスになりましたが、さらにアジアを飛び出て、スペインや南米などを攻めています。

 海外展開をやめれば、おそらく黒字にはなります。でも、いつでも先を見ながら進まないといけないし、我々がチャンレジをやめてしまえばユーザーにも「おもしろくない会社」と思われてしまう。私たちがなすべきことは、「世界中で大切な人とのコミュニケーションをより楽しく、豊かにすること」です。ですので、海外への展開は、いつでもチャレンジしていたいと考えています。

(後編に続きます。)

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