共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングが、今年7月にツイッターと提携し、O2O(オンライン・トゥ・オフライン)サービスを開始することを発表したが、このほどその成果が明らかになった。
9月5日から9月30日まで行われた日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下・KFC)とのキャンペーンでは、ツイッターアカウント設定を行った会員のうち3割が実店舗に足を運ぶ結果となった。SNSを使ったキャンペーンはいろいろと行われているが、どの程度成果があるのか実測が難しいという側面がある。今回の成果は、その指針となる成果だといえる。
O2Oとは、オンラインでの活動をオフラインでの実売行動に結びつけることを意味する用語。オンラインとオフラインの連携によって、新たな購買行動の創出を狙ったものだ。
ロイヤリティ マーケティングでは共通ポイントサービス「Ponta」を提供。2013年11月1日現在で企業数70社、91ブランド、2万2500店と提携し、9月30日時点で5776万人の会員を持つ。2012年度時点での取引件数は月間1億5000万件に上る。
これまでも、会員を提携店舗に誘導するため、ダイレクトメール、フリーペーパー「月刊Ponta」に加え、メールマガジン、Webサイトのバナーといったネットとの連携による販促活動を行ってきた。各メディアとの連携にも積極的で、テレビとの連携、スマートフォン用オリジナルアプリの提供といった新しい試みも行っている。
普段のつぶやきの傾向に合わせた
広告ツイートを発信できる
ロイヤリティ マーケティングでPontaのマーケティングを担当する佐藤温マネージャーは、「消費者に行動を起こしてもらい、提携店舗に足を運んでもらうことが我々のミッションです。消費行動に結びつくような、時代の流れに合わせた新しいメディアとの連携を積極的に行っています。ツイッターのようなソーシャルメディアの利用時間は年々増加傾向にあることから、SNSとの連携は必須と考え、今回の連携に至りました」と説明する。
ロイヤリティ マーケティングとしては、新規ユーザーにPontaをアピールできる機会となることに加え、「SNSならではのターゲティングができることが魅力」だという。