――確かに「おもてなし」も、オリンピックというベタなイベントだからウケたんですね。そう考えると、今年ブームになったものはすべて細分化したカルチャーのなかで、多くの人が共有できる本当にベタなテーマが復権したということかもしれませんね。

 そうだと思います。

――今年話題になった人物ということで言えば、山本太郎ですよね。これも、「原発」という誰もが乗れるベタな敵と戦うことで、人気を得ています。山本太郎の存在は、承認というテーマですごく語りたいんですよね。

 誰もがインスタントに、分かりやすく、敵を叩きたいという欲求があるんでしょうね。そういう人の役目を、山本太郎が請け負っているから人気が出ているのかもしれない。

――今話してて思ったんですが、山本太郎と半沢直樹は非常に似ているかもしれませんね。山本太郎にとっての原発は、半沢直樹にとっての大和田常務でしょう。で、山本太郎を支持する人も、まさか山本太郎が政権をとるとはみじんも思ってないわけですよ。そこまでの出世は望んでいないし不可能である。だからおもしろがれる。ここも、半沢直樹的ですよね。

 確かに。ただ、政治という舞台にいるから困った感じではありますけどね。


 最後はアイドルや萌え話からはずれて、今年流行した事象や人物について放談という形になったが、来年はさらに承認というテーマについて深掘りしていきたい。


 今年もお世話になりました。ツイッターなどでいただく意見、批判的なものも含めてすべてとてもありがたく受け取りました。

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