四捨五入の読み方

 四捨五入を、英語ではRoundまたはRound offと言います。5以上の数字を切り上げるときは「Round up」、4以下を切り捨てるときは「Round down」と表現します。そして、小数点以下を四捨五入する場合は、Round ~ (off) to the closest whole numberとなります。小数第2位まで四捨五入する場合は、Round ~ (off) to two decimal placesです。Whole numberは整数で、Integerとも言います。
 日本の決算書類では四捨五入の影響によって、各勘定科目の数値の合計と、記載されている合計数値の下1ケタが一致しないことがよくあります。
 これに対して、米国の決算書類では、両者が必ず一致するように調整したうえで表示されています。

累乗の読み方

 累乗のことを英語ではPowerと言います。マイクロソフト・エクセルでも、2の3乗は「= power(2,3)」と入力して計算できます。23を英語ではTwo to the third power またはTwo to the power of threeと表現します。

単利 vs 複利

 単利と複利の違いは何でしょうか。単利は何年経っても当初の元本のみに利息が付くものですが、複利は利息にも利息が付いていくものです。英語では、単利はSimple interest、複利はCompound interestと呼びます。数値で例を示してみましょう。仮に100万円を年利3%で3年間預金した場合、3年後の受取金額は、以下のように異なってきます。

 たった2,727円の違いかもしれませんが、金利の高い国や高利回り債券の場合、相応の金額の差となって表れます。
 Compoundには、もともと合成や複合といった意味があります。よくCAGRという略語を目にしますが、これはCompound Annual Growth Rate、つまり年平均成長率を意味しています。
 たとえば売上が100億円から3年後に150億円に達したのであれば、
100億円×(1 + CAGR)3=150億円なので
CAGR=(150/100)1/3 − 1=14.5%
と計算されます。
 参考までに、前年比のことを英語ではyear-on-yearやyear-over-yearとも言います。略してYOYやY/Yとも表記されます。