新年、明けましておめでとうございます。今年も引き続き、ご愛読のほどをよろしくお願いいたします。

 本連載は、デジタルと我々の日常との関係性について、時には教育やビジネス、新製品などのトピックを挙げながらご紹介している。年始ということで、2014年、少なくとも今年の前半までに注目しておきたいものを、デバイスとサービスから1つずつ採り上げたいと思う。

「Google Glass」から見える視界

「グーグルグラス」と「イフト」<br />――2014年のデジタルな日常に望む「Google Glass」の外観(さかさまに置いた状態)

 筆者は2013年12月から、「Google Glass(グーグルグラス)」を使い始めた。現在「Explorer Program」ということで、およそ1万人ほどのユーザーが1500ドルという高額を出して購入し、どのように利用できるかを試したり、アプリを開発したりしているところだ。

 現状、米国内でしか受け取りや利用ができないが、受け取り場所になっていたサンフランシスコのGoogleオフィスはまるで高級ブティックのような雰囲気と接客で、未来のウェアラブルデバイスを手渡していたのが印象的だった。

 Google Glassはチタン製の通常のメガネのフレームの右側に、カメラやバッテリー、骨伝導スピーカー、瞬きセンサーなどが内蔵され、小型プロジェクターとそれを反射して目に届けるプリズムが搭載されている。バッテリーはおよそ1日持つとのことだったが、動画撮影やビデオチャットをするとかなり電池は消耗する。

 Google Glassで現在できることは、Wi-Fiに接続した上で、写真やビデオを撮って共有したり、Googleで検索したり、今まわりで流れている音楽を検索したり、ナビゲーションをしたり。Googleのメッセージとビデオチャットが行えるHangoutや、Google+、YouTubeへの写真や動画の公開ができ、Googleサービスをハンズフリーかつ声で利用することができる。

 また、「Glassware」と呼ばれるアプリを開発者が開発でき、例えば撮影した写真や音声入力した文字をEvernoteに保存したり、CNNやTwitterなどの最新情報を表示させることもできる。またスペイン語の文字をリアルタイムに翻訳し、英語に置き換えるアプリもある。スマートフォンと同じように、アプリで進化する仕組みを採用している。