国産映画が海外映画を上回る

 実は私が見たいと思っている中国映画はまだまだある。ここ数年、中国映画は確実に面白くなった。それは興行実績にも現れている。

 昨年、国産映画が中国映画館の入場チケット総売上を27%アップさせたという実績を残し、海外映画から売上トップの座を奪い返した。コンサルティング会社・Artisan Gatewayのデータによれば、昨年中国での映画館入場チケット総売上は216億元で、2012年の170.7億元を上回った。そのうち国産映画のチケット売上は127億元で、映画館入場チケット総売上の59%を占めている。ちなみに、10年前の2002年の中国映画館の入場チケット総売上が9.5億元だったことを思い起こすと、誰でも容易にその変化の大きさに気がつくだろう。

 2012年のコメディー映画『Lost in Thailand』は中国国産映画史上で最高のヒット作となったが、その実績は早くも2013年に塗り替えられた。昨年2月に上映されたアクションコメディー『西遊 降魔篇』(Journey to the West:Conquering the Demons)である。中国の古代神話を題材にしたもので、『カンフーハッスル』の周星馳がメガホンをとった。Artisan Gatewayのデータによれば、『西遊 降魔篇』は12.5億元の興行収入をあげ、『Lost in Thailand』から中国国産映画史上の最高ヒット作という栄冠の座を奪取した。

 ただし、現在のところ、中国での興行収入トップは2009年アメリカ製作の『アバター』である。中国では1年遅れで公開された『アバター』は、13.8億元の興行収入をあげた。上述した中国の若者の創業物語を描いた『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ』は5.393億元の興行収入をあげ、昨年の興業ランキング7位に入った。

 映画の影響力と経済成長性に注目した中国企業も積極的に映画製作とその関連ビジネスに動いている。昨年、300億~500億元を投じて山東省青島に映画関連のテーマパークや映画博物館などを含む映画村を建設した不動産開発大手の大連万達集団は、その一例だ。