『ばけばけ』第99回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第99回(2026年2月19日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
正木探偵の推理。全員、あやしい
「焼き網を盗んだ人がこのなかにいる」
探偵ぶる正木(日高由起刀)。
だが、「探偵小説の読みすぎ」とフミ(池脇千鶴)に突っ込まれると、「探偵小説なんて読んだことありません」と否定するのだ。
この口調、聞き覚えがある。
丈(杉田雷麟)にニヤニヤしていると突っ込まれ「ニヤニヤなんかしたことない」と返した錦織(吉沢亮)に似ている。錦織は今頃どうしているのやら。
探偵小説に興味がなさそうなことを言いながら、「正木探偵」とヘブン(トミー・バストウ)に言われるとまんざらではない顔をするのだった。
『ばけばけ』の登場人物はみんな素直じゃない。
正木はこの場にいる人たちが焼き網を盗んだ人である根拠を説いていく。
まず、司之介(岡部たかし)。
朝はコメ派で、トーストを食べたくない。今朝はトーストが食べられないと聞いて「よし、白い米が食える!」と誰よりも喜んでいたと正木は指摘。
「よう見ちょるな」と司之介。
「さらにタンスから金を拝借したという事実、そして先ほどご自分がタンスを空にしていたおかげで泥棒が金の代わりに焼き網を盗んだとおっしゃっていた」
正木が司之介を追い込んでいくのを聞きながら、トキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」が手を胸元に持っていく。ちょっとあやしい動き。まさかトキが?
正木は続ける。「ご自身の行いを正当化するため、そしてトーストを避け、白い米を食べるために焼き網を盗んだ。十分考えられるのではないでしょうか」
「なるほど。確かに」とフミが納得。
気を良くして正木は、今度はフミの可能性を語りだす。







