より自分の感性を生かせる仕事へ
ひたむきに輝く「シゴトの花」たち

「女性の社会進出」などという言葉は、すでに過去のものになった観がある。今や日本企業では多くの女性が活躍しており、一昔前は男性偏重主義だった職場に新風を吹き込んでいる。こうしたキャリアウーマンたちは、これまでも様々なメディアで取り上げられ、「働く女性の星」として支持を得てきた。

 しかし、ともすれば画一的な仕事を要求されがちな一般企業で仕事をするばかりが、キャリアウーマンの本懐ではない。世の女性たちの目は、より自分自身の感性や強みを生かせる「本当にやりたい仕事」へと移りつつあり、従来の価値観に縛られない斬新なキャリアを積もうとする人が増えている。

 彼女たちに共通しているのは、仕事に「腕一本」でチャレンジする芯の強さを持ちながらも、一方で女性ならではのたおやかな感性を大切に活かし、キャリアを積み上げているように見えることだ。そのひたむきな姿からは、世間で理想とされるキャリアウーマン像の枠組みには必ずしもはまり切らない「飾らない美しさ」が見て取れる。

 だからこそ我々は、男女の別を問わず彼女たちのポリシーに共感し、その立ち振る舞いに「華」を感じずにはいられないのだろう。

 このインタビュー連載では、様々なジャンルでひたむきに輝きながら夢を追う、「シゴトに咲く花」たちの胸の内にスポットを当てる。彼女たちの生き方を見ながら、あなた自身も仕事でさらに輝く術を見つけてほしい。

東京都日野市出身。中央大学法学部政治学科卒業。学生時代はスキーサークルに所属し、スケートも得意。現在は司法書士法人新宿事務所に籍を置き、債務整理や過払い金返還請求、不動産登記、商業登記などを幅広く手がけている。

 連載第1回に登場してもらうのは、司法書士法人新宿事務所に籍を置く司法書士の山口花さん。「美しすぎる司法書士」として、今やメディアにも登場する人気者だ。その涼やかな出で立ちからは想像もつかないが、彼女が日々取り組む仕事は、債務整理や過払い金返還請求といった「熱い」ものがメインだという。女性ならではの優しさで相談者に寄り添いながら、もつれにもつれた糸を解きほぐす「山口流問題解決法」の真骨頂とは?(取材・文/フリーライター・宮崎智之、撮影/宇佐見利明)