その影響はアライアンス別のシェアにも表れている。羽田ではANAの発着枠が大きく増えた結果、スターアライアンスが半分強のシェアを持つ圧倒的優位に立つことになった。同じアライアンスに所属するエアラインは、マイレージが共通となるだけでなく、コードシェア(共同運航)の便も多い。

 マイレージの上級会員なら、さらに使い勝手はいい。アライアンス内のどのエアラインを利用しても、上級会員としてのサービスが受けられる。空港ではチェックインカウンターで長い行列に並ぶ必要はなく、優先搭乗・手荷物の引き渡しといったサービスが受けられる。

 では、羽田の発着枠獲得に敗れたJALやワンワールドの利用者にメリットはないのか? 実は、JALは新たな手を打っている。

 JALは深夜早朝の発着枠を使って、新たに羽田~ホーチミン線を設定。成田から東南アジアへ向かう便は、夕方発の便も多いが、現地でホテルに着くのは深夜になってしまう。だが、羽田の深夜便なら、現地で朝から仕事をしたり、観光したりが可能になる。

 成田便のサービス強化にも力を注ぐ。

 例えば、JALは成田~ジャカルタ線に、ビジネスクラスであればフルフラットになる新シートを搭載した最新旅客機を投入する。また、成田~東南アジア路線のビジネスクラス以上の利用者向けに、ハイヤーでの送迎サービスを始めることも検討中だ。

 今回、羽田の昼間の便を設定できなかった東南アジア路線で、長距離の欧米路線並みのサービスを展開しようというのだ。