「とよたエコフルタウン」の燃料電池車対応の水素ステーション前で、パイロンスラローム走行をするトヨタ「i-ROAD」。外から見ているより、運転しているほうが楽しい。「特殊な動き」を体感しながら気持ちがワクワクする Photo by Kenji Momota

実際に乗らない限り絶対にわからない
「i-ROAD」の他に類のない奇妙な超安定走行

「え!? なにこれ? うわぁ! こんなの初めて!」

「i-ROAD」車内で、筆者は叫んだ。

 中京テレビの人気ニュース番組「キャッチ!」(月~金15:50~19:00)用のレポートということもあり、感想を本音でドンドン表現した。それにしても…、これまで30年以上にわたり、世界各地で様々な移動体に乗ってきたが、ここまでの「奇妙な動き」を体験するのは初めてだ。

 豊田市街中心部の「とよたエコフルタウン」、天候は雨。ジュネーブショーで世界初公開されてから丸1年。やっと、トヨタ「i-ROAD」に乗れた。

 今回の取材は、トヨタがお膝元で行っている新しいモビリティネットワークの実証試験「Ha:mo (ハーモ)」がターゲット。また、「自動車産業界の今後」に関する内容で、当初は筆者のスタジオ出演を念頭に置いていた中京テレビ「キャッチ!」が、制作サイドの演出の意向で、筆者の「Ha:mo」取材現場に密着することになった。

 それでは、「i-ROAD」初体験の本音、テープ起こしの状態のコメントを、以下に列記してみよう。

「いやぁ~、凄いですね。なんだかリーン、そう斜めになるんですが…。この動き、普通のクルマ、バイクなど、どれにも合致しない」

「ひっくり返りそうですが、絶対にひっくり返らない」

「だいぶ慣れてきました。(S字スラロームで)うわぁ、ものすごく凄い小回りする。(前方で撮影するカメラクルーに対して)あらら、ごめんなさい。カメラさんもこっちの動きを読み切れず、避けてくれている!」