もう1つの理由は、会社を徹底して否定することにある。ヒステリックなまでになじる。そこで働く人たちをけなし、軽く扱うことで、「会社員をしていない、ライターの私」に酔いしれているように見える。この主婦にとっては、企業社会で認められることがなかった末の行き場が、ライターなのだろう。だが、それも実績はなきに等しい。
 それでも、フェイスブックやブログなどでは、「ライター」と名乗る。これで「見返した」と思い込んでいるのかもしれない。

 この主婦が口にする言葉で印象に強く残っているのは、「プロ」だ。たとえば、「私はプロ(のライター)ですから…」「プロとして…」「プロだから…」などと続く。ところが、雑誌や書籍で継続して書くことができない。しかも、収入は年収20万円以下でしかない。

 筆者の周りにいる、20人程のライターの中で、わざわざ「プロ」と名乗る者は一人もいない。締め切りに追われ、そのような心の余裕すらないようだ。それが、この職業ではプロなのだろう。

 主婦は4年前、筆者にメールを送ってきた。その理由はわからない。なぜか、「主人が…」「プロである私が…」と何度も書かれてあった。その内容をここで詳細に書くことは控えるが、理解に苦しむものだった。

 不気味なほどに、夫への愛を語り、息苦しくなるほどに会社員をなじる。まさに、「キモイ、変人主婦ライター」だった。

 これほどに会社を否定し、会社員をけなすのは、そこで無念な思いをして、心の傷があるからなのだと思う。実際、そのようなことを筆者には話していた。

上司にいくら注意を受けても我関せず
どこまでも独断で仕事を進めた果てのいじめ

 いじめを受けるに至ったエピソードの1つを、一部を加工したうえで取り上げる。本人が語っていたことをそのまま書くことは個人を特定できる可能性があり、避けたい。