不愉快な出来事に出合った人の立場を考えよう

 一方、日本のサービスの低下ぶりを改めて思い知らされた一面もある。特に在日中国人や中国と日本を行き来する日本人、中国人の配偶者をもつ日本人などが感じた日本のサービス現場の問題は、私が指摘したものと多くの共通点をもっている。両方の言語に通じ、双方の立場を知っている彼らから示された問題点とその感想に、胸痛む思いがするほど残念に思う。たとえば、次の事例を見てみよう。

「両親が来日の際に、ショッピング後銀座三越の鉄板焼きを三人で食べてると、やはり中国語を聞こえた瞬間、すぐ隣に座ってる60代の男性(家族三人で来てる)が私たちを軽蔑するような発言を連発して、とても不愉快な思いをしました。日本に5、6回も来てた両親がこんな体験が初めてでした、やはり中日関係の悪化したと痛感した瞬間でもあります。」(日本語は原文のまま)

 こうした光景がひょっとしたら、中国でも見られるかもしれない。いくら特殊でごくわずかな例外的な出来事だと言っても、こうした不愉快な出来事に出合った本人の立場に立って考えると、やはり受け入れ難い。日中関係の堤防を絶対崩壊させてはいけない気持ちを込めて、先週そして今週のコラム原稿を書かせてもらった。ご精読、ありがとうございました。