収入は数字という目に見えるかたちで表れるため、収入の多さが幸せにつながるという基準は心理的な負担が大きいだろう。男性の心理的な負担を減らすためにも、30代以上の女性たちが収入よりも「精神的なゆとり」や「健康」の方が幸せにつながると感じていることは、もっと周知されるべきではないか。

20代、40代は幸福感が低い?
老後は幸福感が高くなる傾向

 次に、年齢別の幸福感も見てみよう。男女ともに、年代による幸福感の増減は全く同じ。20代が低く、いったん30代で高くなり、40代でまた下降、50代、60代にかけて幸福感は上昇する。まさに人生山あり谷あり、といった感の折れ線グラフになっており、最終的に折れ線が右肩上がりになっていることに少しホッとする感もある。

 老後の幸福感が最も高いというのは喜ぶべきことではあるが、若年層からは「自分たちが60代になったときに今の60代よりも年金の額は少ない。自分たちの時代に、そんなに幸福感が高いのか」という声が聞こえてきそうだ。

 ところで、先日ネット上でやや話題になっていたのが「lifetime」というサイト。自分の生年月日やライフイベントなどを入力すると、人生を1日にたとえた場合、今自分は「何時にいるのか」や、これまでの人生の象徴的なシーンを振り返ることができる。今年34歳の筆者は、自分ではすでに人生の後半に差し掛かった気分でいたが、まだ「9時35分」と、ちょうど始業ぐらいの時間帯だったことに驚き、少し元気が出た。捉え方次第で、考え方次第で自分の気持ちは変わるもの。当たり前のことだが、自分の人生をどう捉えるかは自分次第ということを忘れないようにしたい。

(プレスラボ 小川たまか)