はじめての会食であれば、共通する話題といえば仕事のことしか見いだせないかもしれない。でも、それでは会食の場を設けた意味も減ってしまう。たとえば、今後に生かせそうな話題、というのもあるはずだ。好きな食べ物や飲み物の話なんて、仕事の場で切り出せるものではないが、会食中にその手の話題を出してもなんの違和感もない。そうして相手の好みを引き出して、ちょっとした贈り物をする際の参考にしたりしても良い。

 ただ、あまりひとりに会話が集中しすぎないように。質問攻めされた方は、落ち着いて食事をしにくくなるし、同席した人がつまらない思いをしないとも限らない。たとえ立場による違いはあっても、多少の差はあれ、少なくともゲスト全員と同じくらい会話ができれば、チームとしての仕事が今後スムーズにいきやすくなるはずだ。

 また、ゲストには話をふったりお世辞をいったり楽しそうにしているのに、身内の発言は適当に流す、というのは意外と感じが悪いものだ。今後、この人と仕事をしたいと思うかどうか。仕事仲間の噂話や悪口を口にする、部下を軽視する、一方で、会食相手には良いことばかり言う…これでは、信頼につながるわけがない。

夏の接待でこそ気をつけたい
中高年の過剰な香水と清潔感

 日常でワインを飲みなれている人には当たり前のことかもしれないが、宴席でのワインのお酌の仕方にも気をつけよう。ラベルを隠さないようにして片手で持ち、なみなみと注ぐのではなく、グラスのもっとも膨らんだ部分まで注ぐこと。それが決められたラインでもあり、あまり注ぐと柄が細い分飲みにくくなることにも配慮したい。同時に、受ける側は、他のお酒のときのようにグラスを持ち上げてしまいたくなるのをなんとかこらえよう。

 そして、これからの時期は体臭にも気をつけたい。部下たちが「誰が部長の隣に座るか…」なんてこそこそ決めていたら悲しいものだ。先日、居酒屋で中高年の男性グループが入ってきた途端、妙に良い香りがしてびっくりしたのだが、香水でカバーするのは、それこそTPO的にNGな場合も多々ある。