「隣の芝生は青い」状態で
フワフワ仕事をしても成果は出ない

 人間、腹をくくらず働くのはもっともよくない状態です。腹をくくらなければ力が出てこないからです。逆に「これを私の一生の仕事にしてやろう」と腹をくくった途端、見えてくる風景はまったく変わります。

 私自身、考えがフワフワした時期がありました。今から7、8年ほど前、会社の上場益で悠々自適な欧米型リタイアメント生活を計画したり、ビジネスの第一線から離れ会社の顧問をしながら半リタイアメント生活を送ったりするような先輩たちをみて「ああいう生活もいいな」と思ったのです。

 しかしよくよく考えてみると、自分がリタイアメント生活に入っても決して楽しくはないだろう、と気づきました。やはり自分は一生仕事をしよう。幸い、サラリーマンではないのでやろうと思えばできる。老害にならないようその時々の役割を見つけながら、死ぬまで仕事をすることに決めました。

 そうやって腹をくくった瞬間、さまざまな事業上の課題や会社として、個人としてやるべきことが急に見えてくるようになりました。やはり、「ほかにもっといいことがあるかもしれない」と考えがフワフワしていると、いまの仕事に集中できないのだと思います。

転職活動中だからこそ
120%の力でいまの仕事に取り組め

 期限付きで転職活動をしてみると「隣の芝生」を外から眺めるだけでなく、ちょっとその中に入って触れてみることができます。すると当初は想像していなかったような情報が入ってきたり、自分の思い込みに気づかされたりして、周りに見える風景がガラリと変わります。