3Dプリンタが注目を集めているが、実際に自分でなにか作るには肝心の3Dデータが必要だ。「Shapematic」は、iPhoneなどiOSを搭載した端末に対応するアプリで、端末に内蔵されたカメラで撮影した物体の3Dデータを自動で生成してくれる。スマホを3Dスキャナーにしてくれると話題のイタリア発のアプリである。
使い方はシンプルだ。3Dデータにしたい被写体を、その回りを一周するように自分が動きながら、いろんな角度から撮影する。するとデータの生成が始まるので、その間にデータの名称や撮影した日時、任意で位置情報を入力する。データの生成が完了し、指で画面をタップ・スライドすると、立体になった被写体をいろんな角度から眺めることができる。画面からは奥行きを感じられる。
それだけではない。生成された3Dデータは、このアプリを通じて3Dプリンタで出力することもできる。立体に形作られた被写体を確認する画面にあるプリントボタンをタップすると、アプリの開発元であるfloaty社のサーバにそのデータが保存され、後ほどeメールで注文の確認の連絡が来る。特別な装置や技術なしに、その場で撮影したものを「現像」することができるのだ。